決算が悪くても狼狽売りが危険な訳! ~負けない取引まで待てますか?~

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悪い決算が出ると株価が下がるのが怖い「かぶ太郎」(@kabutaro_yuutai)です

今日はちょっと株の取引のお話し。
先週は3月決算の第1四半期決算発表が続々と続きましたが、その中でも良い決算で株価を順調に上げたところもあれば、期待ハズレで下げた所も・・・

自分の持株が悪い決算を出してきて、PTS(証券取引所を経由せずに株式を売買できる「私設取引システム」)や、SNSでの反応が悪い!そんな時皆さんはどうされるでしょうか?

今回は、私が保有、または狙っていた銘柄から、決算が悪く発表直後からPTSで大きく下げていた「ヤマダHD」「雪国まいたけ」「FOOD&LIFE COMPANIES」「日本製紙」に注目。


当然、早期に売る覚悟を決めた方や、翌日取引開始と同時に売却かどうかを判断した方もいると思います。
しかし、PTSやSNSなどその場の雰囲気だけで狼狽売りすることがいかに危険かを見て行きたいと思います。

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決算と株価の反応

ヤマダHD(9831)

【決算推移】

決算期売上高営業利益経常利益純利益EPS
2023年3月期予想1,694,00073,90080,00051,90062.06
2023年3月期第1四半期375,85912,26314,44014,68017.21
2022年3月期1,619,37965,70374,13650,55560.96
2021年3月期1,752,50692,07898,87551,79862.82
2020年3月期1,611,53838,32646,07424,60528.38
2019年3月期1,600,58327,86436,88914,69218.18

【株価推移】

日付始値高値安値終値出来高
2022年8月5日45947145746910,440,800
2022年8月4日4684784614636,471,400

決算発表後のPTSでは下げ、翌日の寄り付きも上記写真中央の9時の時点の通り、457円まで下がりました。
数日前にはケーズホールディングス(8282)の決算が同様に芳しく無く、家電銘柄が全体的に下がったので、同様の心配をされた方も多かったのではと思います。
しかし、結果は一時期的な下げにとどまり、終わって見れば前日に比べ+6円とあがる結果になりました。

雪国まいたけ(1375)

【決算推移】

決算期売上高営業利益経常利益純利益EPS
2023年3月期予想48,0764,8934,4902,95174.03
2023年3月期第1四半期8,201▲163▲258▲159▲4
2022年3月期47,0814,9754,5642,98974.92
2021年3月期51,3807,8237,1254,744119.03

【株価推移】

日付始値高値安値終値出来高
2022年8月5日956982956982115,200
2022年8月4日95095894895250,500

雪国まいたけも最近まで下げ相場が続いていたことから、決算発表後にはまた赤字か・・・と心配されPTSでは下げていました。
しかし、翌日の取引ではさらに上昇し、終わって見れば前日に比べ+30円となりました。

FOOD&LIFE COMPANIES(3563)

【決算推移】

決算期売上高営業利益経常利益純利益EPS
2022年9月期予想280,0008,5006,0003,00025.92
2022年9月期第3四半期211,93712,37210,1735,24745.33
2021年9月期240,80422,90121,58413,185113.61
2020年9月期204,95712,06110,5366,45755.64
2019年9月期199,08814,54614,3639,959343.25
2018年9月期174,88311,71811,5087,991276.93

【株価推移】

日付始値高値安値終値出来高
2022年8月5日2,2112,4502,2052,3458,389,000
2022年8月4日2,3002,3342,2682,2962,222,400

FOOD&LIFE COMPANIESは回転寿司トップのスシローを運営している会社ですが、最近ご存じの通り、消費者庁からの景品表示法に関する措置命令などを受け業績は悪化。
2022年9月期第3四半期の発表と同時に業績修正を行い下方修正となりました。

それを受けPTSでは下落、翌日の取引開始でも大きく下落スタートとなりましたが、すぐに上昇に転じ終わってみれば前日比+49円となりました。

日本製紙(3863)

【決算推移】

決算期売上高営業利益経常利益純利益EPS
2023年3月期予想1,100,000-20,000-20,000-25,000-216.39
2022年3月期第1四半期264,773-2,9241,227-8,197-70.95
2022年3月期1,045,08612,09014,4901,99017.23
2021年3月期1,007,33919,23312,2763,19627.67
2020年3月期1,043,91235,04830,52414,212122.89
2019年3月期1,068,70319,61523,901-35,220-304.34
2018年3月期1,046,49917,61318,6497,84767.80

【株価推移】

日付始値高値安値終値出来高
2022年8月8日9039068658945,972,700
2022年8月5日962967960963403,000

日本製紙も8月5日の取引終了後に2022年3月期第1四半期決算を発表。
主力の印刷・情報用紙の需要低迷に加え、石炭や製紙原料のパルプなど原燃料の高騰が追い打ちをかけたことにより、1949年に前身の十条製紙が上場して以来、初めて通期での連結営業赤字に転落する見込みとなり、配当予想は中間・期末ともに無配となりました。

上記の結果を受け、当然株価は大きく下落。
しかし、寄り底の展開から徐々に上昇、前日比こそ落としましたが、ほぼ取引開始時の値段まで戻しました。

まとめ

決算発表で進捗が思わしくなく、業績修正が行われるケースは多々あります。
PTSで下落の反応がでる場合も多くありますが、慌ててすぐに「狼狽売り」をするのは非常に危険です。

どの銘柄も単に偶然あがった訳ではなく、取引数も前日に比べ大幅アップ。
売りたいと思う人もいれば、それだけ買いたいと思った人もいるということです。

業績悪化がどの程度見込まれていたのか、市場の流れがどう反応しているのか、ある程度情報を見極めてから売却するのか、保有を継続するのかの判断を行っても決して遅くはないと思います。

また逆の場合も然り、好決算が出たからといって必ず株価があがるとは言えず、材料出尽くし感で下がる場合もあります。

一喜一憂する前に、まずは売買に向けて情報収集をしっかりして、負けない取引を行うことが大事だと思います。


最近参考にしているブログを紹介します。

投資・トレード メディア – Burry Market Research

トレードはもちろん、不動産投資なども書かれており、投資家さんのインタビューで生の声を交えながら書かれているので楽しく読むことが出来ます。

「トレードで大事なことは負けない取引まで待てること」中島翔氏が考えるトレードで勝つために大切なことという記事は、市場で勝ち抜くための考え方や心構えなど大変参考になりました。

一度見ていただければ幸いです。

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