日本エコシステムを考察! 新設した優待利回り9%の豪華すぎる株主優待は買いなのか?

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豪華過ぎる優待も慎重に検討したい「かぶ太郎」(@kabutaro_yuutai)です

日本エコシステム(証券コード9249)が1月19日の大引け後に株主優待の新設を発表しました。

その豪華過ぎる優待の内容が話題になっていますね。
豪華すぎて魅力という言葉と、危険という言葉が入り乱れている感じがします。

今回は優待の内容から、なぜ日本エコシステムがこのような豪華優待を導入したのか、業績などの側面なども含め優待の継続性について見ていきたいと思います。

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日本エコシステムとは

日本エコシステム株式会社は1998年に設立した愛知県一宮市に本社を置く会社です。

事業は①公営競技場運営受託と設備工事、②道路保守管理、③水質管理の3本柱で展開しており、受注の主力は官公庁になります。
M&Aも積極的で前期は6社を買収しています。

東証スタンダードに上場したのは2021年10月。
知名度も徐々に上げていきたいところでしょうね。

株主優待の内容

株主優待は200株以上の保有でQUOカード年間3万円分(3月・9月に1万5,000円ずつ)もらえるというもの。

1月19日の終値は1,684円なので200株での投資額は33万6,800円
優待利回りは8.90%

一瞬3万円って間違いじゃないよね!?って見返すレベルですね。
IRに利回りも書かれているので間違いではありません)

権利確定日

3月末・9月末(年2回)

✅開始時期:2024年3月権利月より

株主優待の内容

200株以上で自社オリジナルQUOカード15,000円分

✅年間換算で3万円分

豪華優待の導入理由

ではなぜこのような豪華優待を導入したのでしょう。
理由は優待新設発表資料にハッキリと書かれていますね。

「流通株式時価総額」「流通株式比率」の上場基準を満たしておらず、株価の感応性の高い優待を織り交ぜることで株価形成に繋げていきたい・・・

簡単に言えば「株主優待で株価を上げて上場基準を満たしたい」と言うことでしょう。

株式および業績等の状況

決算期(決算発表日)売上高営業利益経常利益純利益1株益配当金配当性向
2024年9月期予想9,133806839552204.8452円25.4%
2023年9月期7,577635685874324.4051円15.7%
2022年9月期7,220798856408153.1750円32.6%
2021年9月期6,985770801571
2020年9月期6,122411419226

2024年9月期は増収ですが減益を予想。
配当性向25%を目安としており、この辺で言えば無理のない範囲ではないでしょうか。

 時価総額 PERPBR 自己資本比率  配当利回り 
45億円 8.23倍  1.02倍 53.2%3.2%
※1月20日時点のデータ

配当利回りと今回の優待利回りを合わせた総合利回りは約12%

【筆頭株主は】
筆頭株主は松福株式会社
保有割合は40.7%です。
日本エコシステムの社長が松福の社長を兼任しています。
いわば社長の個人企業ですね。

社長の意向が十分に経営に反映していくでしょう。

優待の継続性

一番大事になってくるのが優待の継続性です。
先程も述べたように配当性向は25%の目安で無理のない範囲ですね。

利益面からみると2024年9月期(予想)は1株利益204円のうち配当が52円。
差引きで1株あたり152円分の余剰があります
200株だと30,400円
推測にはなりますが、今回の優待3万円とした根拠とも言えそうですね。

当然、株主全てが優待対象株主に該当する訳ではないので余裕も残るでしょう。
しかし、優待導入理由から今回求められるのは株価の引き上げ
いわばインパクトが大事になってきます。


配当性向25%と若干低めに設定している割には、かなり思い切った優待導入の理由がここにあるでしょう。
業績が落ちれば継続が苦しくなる可能性がありますが、上場して数年で上場基準に満たないとなれば背に腹はかえられませんよね。
上場基準を満たした段階で廃止・改悪の可能性は十分に考えられるので、継続性でいうと疑問点が残りそうです。(個人的見解です)

出来高に注意

日本エコシステムの出来高はこの1ヵ月数百~数千。
基本100株単位で取引しますので、最小では1日の約定3単元ということになります。
少なすぎますね・・・。

おそらく月曜日はストップ高となると思います。
場合によると数日は寄らないかも知れません。

元々取引の多い銘柄であれば下落時の買い支えもあるでしょう。
しかし、売買が少ない板薄銘柄なので下落がはじまると一気に落ちる可能性があります。
一時的な過熱感には特に注意したい所ですね

もちろん権利落ちや、優待の改悪・廃止、または業績の悪化なども下落が大きくなる可能性が高いので注意は払っておくべきだと思います。

まとめ

優待銘柄好きとして株主優待を設ける企業はもちろん魅力です。
しかし、利回りだけで飛びついている訳ではありません。

月曜日または火曜日は取得にチャレンジしてみますが、恐らく無理でしょう。
加熱しすぎた段階(上がりすぎ)で入れば当然下落にも注意が必要ですし、業績や取引などの側面も大事にしたい所ですね。

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