中古本もよく売り買いする「かぶ太郎」(@kabutaro_yuutai)です
5月の権利確定銘柄から、本日はブックオフグループHD(9278)を見ていこうと思います。
ブックオフグループHDは5月権利銘柄なのに、POで大きく株価を下げており、非常に魅力的になっています。
株主優待の内容は? いつ届くの?などの疑問や、業績、利回り等もあわせて見ていきます。
ブックオフグループHDってどんな会社?
ブックオフグループHDは、中古本首位ブックオフの持株会社で本社は神奈川県相模原市にあります。
「本を売るならブックオフ~♪」のキャッチフレーズでお馴染みですよね。
2022年2月時点での店舗数は793店舗(直営409店舗、FC加盟店384店舗)となっています。
【豆知識】ハードオフコーポレーションとの関係は?
ハードオフコーポレーション(2674)は、総合リユース業を行い「ハードオフ」「オフハウス」などの店舗を展開しています。
ブックオフグループHD(9278)は本を中心にリユースも行なっています。
この2社はロゴも似ていますが、何か関係あるのでしょか?
ブックオフ(上)とハードオフ(下)のロゴ
同じに見えますね~~。
私は投資を始める前は同じ会社だと思っていました。
※王将(王将フードサービス)と大阪王将(イートアンドホールディングス)の違いは子供の頃知りましたが。
違いを知っても、関係性があるのかどうかまで投資をしていなかったらなかなか調べませんよね。
結論から言いますと、ブックオフグループHDとハードオフコーポレーションの関係性は全くありません。
ハードオフは新潟県内でオーディオ専門店「株式会社サウンド北越」として設立。
ブックオフの創業者 坂本孝氏が主催していた起業勉強会を通じて、創業者同士が個人的に親しくし、ハードオフの業態がブックオフのリユース販売に着想を得て生まれた関係からロゴが似ているのだそうです。
ハードオフの一部店舗ではFCとしてブックオフの店舗を展開していますが、資本関係や人為的な関係は全くありません。
少し話がそれましたが、戻していきましょう。
優待の内容を見ていこうと思います。
優待内容の紹介
権利確定日
5月末(年1回)
株主優待の内容
①書籍買取金額20%アップクーポン ②お買物券
株数 | 優待内容 |
100株以上 | 保有期間 3年未満:①2枚+②2,000円分 3年以上:①2枚+②2,500円分 |
200株以上 | 保有期間 3年未満:①2枚+②3,000円分 3年以上:①2枚+②4,000円分 |
500株以上 | 保有期間 3年未満:①2枚+②5,000円分 3年以上:①2枚+②7,500円分 |
株主優待はいつ届く?
ブックオフグループHDの株主優待は、株主総会終了後の9月上旬頃に発送となる予定です。
優待拡充、増配はPOの伏線だった?
ブックオフグループHDは、1月13日に配当修正し増配を発表(予想8円⇒修正後15円、前期実績6円)。
さらに、4月8日に再び増配し、予想15円⇒修正後20円にすることを発表しました。
その間には、3月15日に株主優待も拡充。
従来の買物券に加え、書籍買取金額 20%アップクーポン 2 枚をつけることを発表。
ここまできたらかなり調子いいのだと思う人も多いと思います。
当然のことながら株価は急激に上り調子となりました。
◆1月13日発表【業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ】
◆3月15日発表【株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせ】
◆4月8日発表【業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ】
株価推移
4月8日に再度の増配を発表して、上記チャートの如く株価は跳ね上がりました。
が・・・・・・、4月11日「自己株式の処分及び株式売出しに関するお知らせ」を発表。
見事に株価は撃沈し、振り出しに戻されました。
今回の2度にわたる増配が、POのための伏線で株価維持のためだとしたら来年の配当は従来に戻る可能性もあり、5月権利に向け株価も再度あがるかもしれませんが、たちまち元の水準まで落ちそうな予感しかありません。
◆4月11日発表【自己株式の処分及び株式売出しに関するお知らせ】
株価&配当情報
株価 | 1,050円 | 優待の最低必要額 | 105,000円 |
年間配当 | 20円 | 配当利回り | 1.90% |
優待の価値 | 2,000円分 | 優待利回り | 1.90% |
優待権利月 | 5月末 | 総合利回り | 3.80% |
優待回数/年 | 1回 | 予想PER | 13.1倍 |
優待必要株数 | 100株以上 | 実績PBR | 1.3倍 |
配当金推移
| 2018年5月期 | 2019年5月期 | 2020年5月期 | 2021年5月期 | 2022年5月期 |
年間配当金 | 10円 | 15円 | 6円 | 6円 | 20円 |
配当性向 | - | 13.4% | 43.6% | 52.4% | 24.9% |
業績情報
【決算推移】 (単位:百万円)
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS |
---|---|---|---|---|---|
2022年5月期予想 | 89,000 | 1,800 | 2,300 | 1,400 | 80.21 |
2021年5月 | 93,597 | 1,936 | 2,509 | 157 | 9.03 |
2020年5月 | 84,389 | 1,428 | 1,898 | 240 | 13.77 |
2019年5月 | 80,796 | 1,550 | 2,120 | 2,172 | 112.19 |
まとめ
優待の拡充の買い取り20%アップはあまり魅力ではありませんでしたが、2度目の増配が来た時には「INしておけば良かった」と少し後悔がありました。
しかし株価が大きく伸びた瞬間のPOの発表には凄い作戦だと感心してしまいました(作戦かどうかは分かりませんが)。
次期も増配が続くようなら総合利回りは魅力ですが、果たしてどうなるのでしょうか。